パートナーとの生活をきっかけに29歳で初めて正社員を目指し、満足する転職ができました!

パートナーとの生活をきっかけに29歳で初めて正社員を目指し、満足する転職ができました!

S.Tさん(バイセクシュアル/29歳)
最終学歴:高校卒業
経験社数:アルバイト1社+パート1社
前職:衣料品の販売 ≫ 現職:デイサービス介護職

転職成功のポイント
自分の強みや好きなことから転職活動の軸を作ったこと

パートナーと一緒にマンションを購入したことが正社員を目指したきっかけでした。

ー これまでどんなお仕事をされていましたか?

高校2年生のときから、総合スーパーの衣料品売り場でバイトをしていました。卒業したあとも、そのままそこでバイトを続けていて、そのときはフルでシフトに入ればそれなりに稼げていたので、正社員になることは考えていませんでした。

衣料品売り場でのバイトは6年弱続けていたのですが、その店舗が閉鎖することになったので、近くの別の大手衣料品チェーンにパートとして入社をしました。ここでも子供服、紳士服、婦人服売り場と一通り接客販売を担当していました。

ー 接客販売が好きだったんですね。

最初は、接客販売が好きだと自分でも思っていました。アルバイトやパートという立場でしたが、営業成績も悪くなかったですし、お客さまとお話をするのも苦ではなかったです。

ただ、長く続けているうちにだんだん接客というものが嫌になってきてしまいました。私の店舗は比較的年齢の幅も広く、いろんなお客様がいらっしゃるのですが、毎日違うお客様の対応をしていくのに少し疲れてしまったのかもしれません。次は別の仕事がしたいなってなんとなく思っていました。

ー 正社員として働こうと思った理由を教えてください。

昨年、7年付き合っている女性のパートナーと一緒にマンションを購入し、住宅ローンを組んだのがきっかけです。パートナーと暮らしていくためにも、今後しっかり稼いで養っていけるようになりたいと思い、正社員で働きたいと考えるようになりました。

キャリアアドバイザーの方と一緒に転職活動の軸を考えることから始めました。

ー 転職活動を始めるにあたってどんな希望がありましたか?

いままで接客販売職だったので、土日休みに憧れていました。あとは人とあって接客をするのに疲れた感じもあったので、一人で黙々とできる仕事がいいなと思っていました。

実際に自分で求人サイトをいろいろみていたら、未経験歓迎のITエンジニアやIT事務の求人がいくつかあったので、最初はIT系もいいかもなと思っていました。

ー 転職活動の状況はいかがでしたか?

未経験歓迎と書いてある求人で、ITエンジニア3社とIT事務2社に転職サイトを経由して応募をしました。書類選考で落ちたのが2社、返事がなかったのが2社、実際に面接に進めたのは1社でした。未経験歓迎と書いてあったこともあり、面接には行けるだろうと思っていたので、書類で5分の4社落ちてしまったのは、結構ショックでしたね。

面接を受けたのは、ITエンジニア職だったのですが、面接では全然上手く答えられませんでした。たしか、『なぜ接客販売からITエンジニアへ?』『ITエンジニアのイメージは?』『ITエンジニアの中でも当社を志望された理由は?』みたいな質問を淡々と聞かれたと思います。

緊張しいなところがあり、初めての面接ということもあって、細かいところはあんまりよく覚えてないのですが、ズバッと「ITエンジニアとして働いていく覚悟が足りない」と言われてしまったことはよく覚えています。

ー Nijiリクルーティング転職ではどんなサポートを受けられましたか?

アドバイザーがついていただけるサービスは初めてだったので、最初の面談時にはかなり緊張していたのですが、これまでの経験や退職したい理由、どんな働き方をしたいかなど、いろいろと話を聞いていただきました。話しているうちに、自分でも頭の中が整理できた気がします。

それまでは、こんな働き方をしたいなーっていう希望はいくつかあったのですが、お話をして改めてしっかり考えたら、本当に自分にとって大切なことは、正社員として長期的に働ける、キャリアアップしていける仕事だと思いました。接客には疲れもあったけれど、それでも10年以上やってこられたのは基本的には人と話すのは好きだからというのも再認識できました。

パートナーと一緒にいられる時間はある程度欲しいですが、パートナーも土日休みではないのでそこも自分の中ではmustな条件ではないとも思いました。正社員経験はありませんが、接客で培った経験を生かして、長期的に働ける職場環境という軸を明確にすることができました。

ー 転職活動の軸が作れたんですね。そこからはどのようにして応募企業を選ばれましたか?

ずっとアパレルの販売しかやってこなかったので、他の仕事にどんなものがあるかよくわかっていませんでした。また、29歳という年齢と正社員経験がないというこれまでのキャリアも踏まえて、仕事内容にはこだわらずに応募可能なところで私のいまの状況や希望にあいそうな求人をアドバイザーの方にいくつか紹介してもらいました。

仕事内容も詳しく説明していただけたので、その中で興味を持てた求人に応募をしました。

いつも緊張してしまう方なので、面接は不安がいっぱいでした。

ー 面接の準備はどのように進められましたか?

紹介をしてもらった求人の中から3社選んで応募をしました。書類選考は3社とも通過しました。面接の1社目はデイサービスの事業を行っている企業でした。

前回、自分で応募した企業の面接時に『覚悟が足りない』といわれたことがとても心に残っていて、何が足りなかったんだろうと考えていました。なので、面接の前にアドバイザーの方に率直に相談してみました。

アドバイザーの方からは『未経験での応募だから仕事内容に詳しくないとか直接生かせる経験がないとかは問題ないけれど、逆にいえば、是非この仕事をやっていきたいという意欲や志望度を言葉で伝えることが大切なので、事前準備をしっかりとしていきましょう。』と言われました。

『意欲や志望度はその人がどれだけ会社や仕事内容のことを調べてきたかというところで一番計られます。』とのことだったので、求人票や企業のHP、採用ページを隅々まで読みました。

また、10年以上も前の話ですが、祖母がデイサービスを利用して楽しそうにしていたことや、アパレルの仕事でもご年配のお客様が楽しそうに服を選ばれていることなど、仕事に関連しそうなこれまでの体験をよく思い出して、エピソードとして話せるようにしておき、自分がデイサービスの現場で働くイメージを膨らませてから面接に臨みました。

ー しっかりと準備をして臨まれたんですね。面接は緊張されましたか?

面接は本社で実施する予定だったのですが、新型コロナウィルスの影響で急遽、web面接に変わりました。Web面接は初めてで、最初、上手く音声がでてくれず、とても慌ててしまいました。でも結果的にはこのトラブルがあったおかげで、逆に緊張が解けたような気がします。面接官の方も私が話しやすいような雰囲気をつくってくれました。

アドバイザーの方からは、自分が働きたいという気持ちをちゃんと伝えることが大切!と言われていたのですが、それはなんとか伝えられたような気がします。面接時間は30分ほどでしたが、最後は笑顔で終わることができました。

ー ちなみにセクシュアリティに関しては何か面接でお話しされましたか?

私は戸籍女性ですし、自認も女性ですが、ややボーイッシュなところがあります。特に洋服や髪型などは結構、男性っぽい雰囲気にしています。事前にHPをみていた中で、私と同じような格好で働かれている方の写真を拝見していたので、格好の部分については、特に何も心配していませんでした。

特別セクシュアリティに関しての希望はなかったのですが、同性のパートナーと一緒に暮らしているということくらいは人事の方には伝えておいた方がいいかな、と思っていました。なので、正社員として働きたいという志望動機を話す際に、パートナーとマンションを購入していて・・・という感じで、受け答えの中の自然な流れでカミングアウトをしました。

人事の方も「そうなんですね。じゃあ、正社員でしっかり稼いでいきたいですよね」とこちらも自然な感じで受け止めていただけました。

仕事のイメージがついていたので、すぐにここで働きたいと思えました。

ー デイサービスの企業に入社を決められたとのことですが、決め手はなんでしたか?

他にも2社の面接を組んでいただいていたのですが、最初のデイサービスを受けてみて、とても働きやすい雰囲気だと感じました。HPなども熟読していたのもあり、仕事のイメージもしっかりついていたので、面接が終わったあとに是非ここで働きたい!と心から思えました。

面接が終わったあとにそのことをアドバイザーの方にもお伝えして、翌日には内定のご連絡をいただきました。面接を控えていた2社については、申し訳なかったのですが、辞退の連絡をしていただき、デイサービスの企業にすぐに内定承諾のお返事をしました。

― 入社はこれからですが、今はどのようなお気持ちですか?

配属先の営業所が決まり、先日施設の見学にいってきました。同僚になる方も感じが良くて、いまからとても楽しみです。

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