アルバイトのまま、30歳になってしまうのではないかという焦りから転職活動を始めました。

アルバイトのまま、30歳になってしまうのではないかという焦りから転職活動を始めました。

S.Gさん(ゲイ/25歳)
最終学歴:大学卒業
経験社数:アルバイト1社
前職:中古ショップ店員 ≫ 現職:大手施工管理

転職成功のポイント
キャリアアップ方法や資格の重要性も踏まえて転職活動をしたこと

やりたいことがわからず、学生時代からのアルバイトを続けていました。

ー 学生時代に就活はされましたか?

夏のインターンシップや合同説明会などにも参加して、個社の会社説明会にも行って面接も受けましたが、自分は何の仕事がしたいのかわかりませんでした。夏前には内定がとれず、結局就活は途中でやめてしまい、そのまま卒業をしました。

ー 大学卒業後は何をされていましたか?

3年生の頃から続けていた中古のカードゲームのお店を引き続きアルバイトで続けていました。

そこでは接客だけでなく、中古の買取、ディスプレイ、カードゲームイベントの企画立案など色々な仕事を任せてもらいました。肩書は特になかったのですが、20人程いるアルバイトをまとめる立場として指示や教育などもしていました。自分でいうのもなんですが、結構活躍できていたと思います。

ー ご活躍されていたということで、正社員のお声がけなどはありませんでしたか?

ありましたね。店長から正社員にならないか、という誘いをもらったことがあります。実際にいつの間にか週6日程勤務していて、店長からいろいろと任されることも多くなっており、正社員の店長とほとんど変わらない働き方をしていたと思います。

カードゲームショップの仕事自体はとても楽しく、特にカードゲームのイベントを店内で開催していたのですが、そのイベントが成功したときはすごく充実感がありました。ただ、そこで正社員になるのはちょっと違うかなと思っていました。店長の働き方をみていても、正直いいなと思えなかったですし、カードゲームという業界自体の将来性に不安もあって、正社員への誘いは断っていました。

25歳になったことをきっかけに焦りを感じて就活をはじめました。

ー 正社員になろうと思ったきっかけはありましたか?

25歳になったのが大きかったです。四捨五入したら30歳だと思って、このままだとずっとアルバイトで働いているような気がして、焦りを感じた始めました。

父親からも就職しないのか、と何度も言われていました。母親は何も言いませんでしたが、心配しているだろうなとは思っていました。親を安心させたいという気持ちもあって、就職活動を始めました。

ー 就職活動はどのように進められましたか?

最初は求人サイトにいくつか登録をして、未経験歓迎で土日休みの仕事を探していました。数はたくさんあったので、1つ1つ見るのは大変でした。次に意識したのは残業時間だったと思います。プライベートが充実できそうな仕事をみていました。職種は特にこだわりはなかったです。ただ、売り込んでいく仕事は自分には向いていないと思っていて、営業は避けていました。

同じ会社の別ポジションの求人なども含めて、多分30件くらいは応募したと思います。

ー 就職活動を始められた当初はLGBTに理解があるかどうかは意識されていなかったんですね。

ゲイなので言わなければわからないですし、プライベートではオープンにしている友達もいますが、仕事は関係ないかなと思っていました。アルバイト先でもゲイとは言ってませんでしたが、特に働きにくいということはなかったです。多少、話を合わせることはありましたけど、そんなに辛いとか大変とかは思ってはいませんでした。

面接に落ち続けていた中、たまたま見つけたのがNijiリクルーティング転職でした。

ー LGBTの理解は重視していなかった中で、Nijiリクルーティング転職を利用しようと思われたきっかけは何かありましたか?

本音で言うと、1番の理由は内定が取れなかったからです。面接には5社くらいは進んだんですが、全部落ちていました。自分なりに落ちた理由を考えていたんですが、志望意欲というか熱意みたいなのが伝わってないんだろうなと思いました。どの面接でも将来について聞かれていたのですが、上手く答えることができなかったんですよね。深堀されると全然応えられませんでした。

NijiリクルーティングさんはTwitterの広告でたまたま見かけて。LGBTに特化したサービスがあるんだという興味と落ち続けていた焦りからとりあえず登録しました。サービスの内容に面接対策も受けられると書いてあったので、相談しようと思ったんです。

ー Nijiリクルーティング転職を利用してみて、就職活動に変化はありましたか?

大きく変わったことは、ちゃんと考えるようになったことだと思います。今思えば当たり前なんですけど、目先の条件でしか仕事をみていなかったんですよね。なので面接で将来のことを聞かれても、心の中では「将来のことなんてわかるわけないのに」って思っていたんですよ。優等生的な回答を作って面接に挑んでいることが多分バレてたんだなって思います。

キャリアアドバイザーの人との面談は、転職相談というよりも人生相談という方が適切な気がします。もちろんこれまでの仕事の経験とかも話して求人を探してはもらったんですけど、その職種につくと将来どんな自分になっていくのかだったり、将来どんな生活をしていたいかから逆算して必要な環境をイメージしていったり。

ゲイなんで、結婚もしないし、子育てもしないだろうし、マイホームとかそういうのもいらないしって、そんなにお金は必要ないだろうって思ってたんですけど、意外と自分がしたいなと思う生活水準にはお金が必要なんだなってそこで気づきました。

それと、カミングアウトする気が今はなくても、いつかパートナーができたときに隠さなくていい会社がいいなと思うようになりました。

ー 仕事の選び方に影響があったんですね。

仕事の選び方を変えたことで、面接で苦手意識のあった将来についての質問にも答えられるようになりました。今までこの質問に答えられていなかったのは、その仕事について詳しく知らないことだったり、自分がどうなっていきたいか考えることをしていなかったからだったんだと思います。

3年後に国家資格を取得して、2級施工管理技士になることが今の目標です。

ー 施工管理職を選ばれた決め手はなんでしたか?

施工管理の仕事につきたいと思ったのは、一言で言ってしまえば、自分が長く働いていくイメージがついたからです。施工管理業務には必ず資格がいるというわけではないのですが、施工管理職としてのキャリアプランを考えるうえでは資格の取得はとても役に立ちます。

施工管理技士の資格には1級と2級があり、経験年数があれば1級から取得することも可能ですが、着実にキャリアを積んでいくという意味では2級から目指す方がいいと考え、まずは施工管理技士2級の取得を目指しています。人生100年時代と言われる中で、キャリアプランを考えることはすごく大変なことだと思うのですが、施工管理技士1級の場合は、定年を超えた60代でも年収をあまり落とさずに派遣社員としての働き口があるということも知り、この仕事を目指そうと思いました。

ー 手に職を着けていけるのが施工管理職の魅力の1つですよね。

それと、面接時の印象がとてもよかったことが入社を決めた理由です。一方的に評価をされるような面接ではなく、フラットで話しやすい雰囲気で、仕事内容についてもいいところだけじゃなく、大変なところも詳しくお話ししていただきました。事前にキャリアアドバイザーの方から聞いていたのですが、いいところも大変なところもできる限り知ってもらい、そのうえでここで働きたいと思えた人に入社をしてほしいという会社のスタンスを感じる面接でした。

話しやすかったこともあり、面接官の方にだけゲイだと伝えたんですが、『建設業界はまだまだ男社会なところがあって、古い考え方の人も働いています。でも入社してくれた人のことは必ず守りたいと思っています。何かあればいつでも私に相談してください。』と言っていただきました。

今のところ現場でカミングアウトをするつもりはないですが、いざというときに相談できる場所があるというのは、安心感に繋がっています。安心感があるからこそ、キャリアプランの実現に向けて業務に取り組めていると思います。

タイトルとURLをコピーしました