退職理由の明確化の進め方

退職理由の明確化の進め方

転職を考える場合には、『退職』ということが密接に関係してきます。現在、在職中の方であれば、今の就労環境に何かしらの不満があるのが一般的です。この不満が退職したい理由につながっていきます。転職活動を成功させるためには、まずは退職理由を明確化することから始めましょう。

まずは本当に退職すべきかをしっかりと考える

具体的に転職活動を始めると、履歴書を用意し、求人企業に応募し、面接を受けるというプロセスがスタートします。晴れて希望の求人企業から内定が得られた時点で、在職中の企業に退職を伝えたところ、『引き留めに合い辞められない…』ということがあります。場合によっては、気持ちが揺らいで結局、転職をしないという選択をとる求職者もしばしばいます。

転職活動をスタートさせて、実際にいろいろな企業の話を聞いたうえで、最終的に転職をしないという選択を取ること自体は全く問題ないですし、結果として現職で継続的に働きたいと思えるのであれば、それはとても良いことです。

しかし、退職理由を明確にしていなかったばかりに、現職企業からの強い引き留めで、その場はなんとなく転職を辞めるものの、結局数か月後に退職するというようなケースも多くあります。退職理由を明確化することで本当に退職したいかどうかが自分の中で明確になります。

転職先を探すにあたっては、探す基準(軸)が大切です。一般的には退職時の不満(≒退職理由)を解消するために転職をするので、転職先の企業を選ぶための軸づくりとしても退職理由を明確にすることが役に立ちます。

また、転職活動においては、ほぼすべての企業で面接が行われます。面接においては、現在の企業の退職理由を聞かれることが一般的です。採用する求人企業からすると、『自社で早期離職の可能性が高い人は採用を避けたい』という想いは強いです。だからこそ、その求職者がどういう理由で退職をするのかを知りたいと考えます。求職者のこれまでのキャリアや人柄などが良くても、退職理由が明確でないと内定がでないということもよくあります。

退職理由の明確化の必要性を改めて確認したうえで、次に具体的な退職理由の明確化の進め方についてご紹介します。

退職したいと思う理由をリストアップする

まずは、退職したい理由を思いつくままにリストアップしてみましょう。最初は深く考えずに思いついたことを挙げていくので構いません。リストアップされたものはネガティブなものが多いかもしれませんが、それが一般的なので気にする必要はありません。

退職理由は人それぞれ異なりますが、下記のような理由を挙げる方が多いです。

  • 人間関係が悪い
  • ハラスメントがある
  • 残業が多い
  • 休みが少ない
  • 勤務地が遠い
  • 給与が低い
  • 賞与がない
  • 仕事がおもしろくない
  • このままこの仕事を続けていていいのか不安
  • スキルアップしていきたい
  • やりたい仕事と違う

またLGBTの求職者はセクシュアリティに関することが退職理由になる場合も少なくありません。実際の転職活動で、セクシュアリティに関する退職理由をどう伝えるかは、求人企業のLGBTの理解度合によっても異なるのですが、まずは退職理由として、セクシュアリティに関してどんなことがあるかは書き出してみると良いです。

リストアップした退職理由を深堀する

リストアップした退職理由について、直観的に挙げたものもあるかと思います。それを第三者に説明するつもりで、深堀をしてみましょう。

例えば、「給与が低い」ことを退職理由としてリストアップした場合に、給与が低いというのは、月給が少ないのか、賞与なども含めた年収が少ないのか、それとも景気悪化に伴い年収が下がったことが不満なのか、今の給与はいいけれど先輩の給与を見ているとこの先の昇給が望めないことが不満なのか、ということを深堀していきます。

(例)給与が低い

  • 月給が少ない?
  • 年収が少ない?
  • 昨年より年収が下がった?
  • 昇給が望めない?

また「少ない」という言葉は相対的なものなので、金額として最低いくら欲しいのか?ということも大切になってきます。

退職理由として、人間関係が悪いというのを挙げる求職者も多いです。給与や残業時間など数値化できるものと違い、人間関係の悪さというのはなかなか第三者には伝わりにくいです。人間関係が悪いとは、職場全体の雰囲気なのか?特定の上司との関係なのか?具体的な暴言があるのか?他の同僚も同じように感じているのか?など深堀してみることが大切です。

(例)人間関係が悪い

  • 職場全体の雰囲気なのか?
  • 特定の上司との関係なのか?
  • 具体的な暴言があるのか?
  • 他の同僚も同じように感じているのか?
退職理由に順位をつける

退職理由(≒不満)がたくさん書き出せた場合には、その理由に順位をつけてみましょう。例えば退職理由が10個出ているとすれば、10番目の理由は、それ一つなら退職という決断に至らない可能性もあります。いくつもある退職理由の中で、真に退職したいと思う理由は実は1~3個程度です。どんな職場でも細かい不満はあります。退職理由に順位をつけ、下位の理由を削ぎ落して、自分がどうしても解消したいと思う退職理由を明確にしましょう。

退職理由の表現方法を変える

これまで見てきたように退職理由は基本的に不満であり、ネガティブなものです。求人企業の人事担当者もそれは十分承知していますが、一方でそのネガティブな理由をそのまま面接などで話すのは決していい印象にはなりません。

履歴書や面接で求人企業に伝えることをイメージして表現方法を工夫してみましょう。

例えば、なかなか昇給しない職場で先輩社員も愚痴をこぼしているというような状況だった場合には、「キャリアアップや収入のアップをしていきたいという自分の考えとマッチしない職場だったので」というような言い方をするだけで、印象は変わります。

このようなステップで退職理由の明確化を進めていくのですが、一人で考えるのは主観的になりすぎてなかなかきれいに整理することが難しいです。転職エージェントと面談をすることで、退職理由を簡単にきれいに整理することができるので、活用してみるのもおススメです。

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