セクシュアリティに関する希望の整理の進め方

セクシュアリティに関する
希望の整理の進め方

内容や程度は人によって異なりますが、セクシュアリティを理由に職場で働きにくさを感じている人は多いです。セクシュアリティの面で働きやすい会社とはどんな会社でしょうか?まずは、LGBTフレンドリー企業の現状について、ご説明します。

LGBTフレンドリー企業とは?

『LGBTフレンドリー企業』というものに明確な定義はありませんが、セクシュアリティ面での働きやすさという観点では、『制度』や『設備』が整っているかどうかと、理解のある『風土』があるかどうかで判断ができます。また、前提として、性自認や性的指向に関わらず採用や昇進などで差別がないということも大切です。

『制度』や『設備』が整っている企業では、次のような取り組みをしているケースが多いです。

  • 同性パートナーシップ制度(同性パートナーにも異性婚と同様の福利厚生を適用)
  • 履歴書やエントリーシートの性別欄の削除
  • 男女共用(誰でも)トイレの設置
  • LGBT研修の実施
  • LGBT eラーニングの実施
  • LGBTを差別しないという経営者宣言や就業規則への明記
  • LGBTイベントへの協賛

これらの取り組みを行っているのは、PRIDE指標を受賞しているような大企業に多い傾向があります。ただし、上場しているような大企業でも、これらの制度・設備がしっかりと整っている企業は、まだごくわずかであり、徐々に増えてきているという状況です。

また、理解のある『風土』がある企業とは、目に見える具体的な取り組みの有無とは別に、いろんな人がいて当たり前、それぞれの価値観を大切にする、ということが根付いている企業になります。ダイバーシティ&インクルージョンという言葉を最近はよく耳にしますが、まさにダイバーシティ&インクルージョンが浸透している組織になります。この浸透にも程度の差はありますが、中小企業などでは社長の理解度合いが高いと社内も理解が進んでいるケースが多く、大企業のように制度や設備が整っていなくても、理解のある『風土』があることから働きやすいということが多いです。

この『制度』や『設備』と『風土』に関しては、どちらか一方が進んでいる企業もあれば、両方がバランスよく進んでいる企業もあります。

セクシュアリティに関する希望を検討する

LGBT当事者の中には、LGBTフレンドリー企業とはとても言えない職場で働いており、セクシュアリティに関して理解のある職場で働きたいと考えている方も多くいます。

セクシュアリティに関して理解のある職場へ転職をしたい場合には、セクシュアリティに関する希望を具体的にリストアップし検討することが大切です。セクシュアリティに関する希望は、人によっても違いますし、特にセクシュアリティによっても大きく異なります。

希望として比較的よくあげられるものとしては、次のような項目があります。

  • カミングアウトをしても大丈夫な職場の風土
  • 同じセクシュアリティの人がいる職場
  • 同性パートナーシップ制度
  • 自認の性別で働きたい
  • 自認の性別の服装で働きたい
  • 自認の性別の外見で働きたい(髪型やメイクなど)
  • 自認の性別のトイレを使いたい
  • 自認の性別の更衣室を使いたい
  • 通称名を使いたい
  • 通院の関係で勤務地は〇〇がいい

このように、具体的な希望項目としてあげられるのはトランスジェンダーの方の希望事項が多いです。ただし同じトランスジェンダーであっても希望は異なるので、自分がより大切だと思う希望をあげることが大切です。

リストアップした希望を言語化し優先順位をつける

セクシュアリティに関する希望については、人それぞれ異なります。同時に求人企業の人事担当者の知識が必ずしも十分でないこともあるため、希望を自分が思っている通りに伝えることはかなり難しいです。

そのため、希望を言語化しておくことが大切です。言語化をする場合にはより具体的にすることも同時に必要になります。たとえばよく出てくる言葉としては「自分らしく働きたい」というものがあります。

「自分らしく働く」というのは、一見、わかるような気もしますが、よく考えてみると「自分らしさ」は初めてあった企業の人事担当者にはわかりません。具体的にはどのようなことを指すのかまで言語化をすることが大切です。

また優先順位も大切です。セクシュアリティ以外の希望も含めて、自分の中でどの希望はMUSTの条件なのか?ということを考えておきましょう。

LGBTフレンドリー企業に応募する場合でも、セクシュアリティに関する希望に関しては企業の中で明確なルールが決まっていないこともあります。その場合は希望の実現に向けて、選考段階や内定後に相談・調整をしていくようなことが多いです。伝えるタイミングや伝え方も企業によって異なりますが、細かい希望まで考えておけば、相談・調整がしやすくなるため、入社後にギャップを感じてしまうということは少なく、働きやすい環境で働ける可能性が高まります。

タイトルとURLをコピーしました